Medical Guide 診療について

一つの病気をとっても治療の選択肢は必ずしも一つとは限りません。鳥とご家族にとって最善の治療法を提案させていただきます。また、選択肢も病気の早期発見によって広がります。いつも一緒に過ごされているご家族が、違和感を感じる時は何かあることが多いです。「いつもと何か様子が違う」と思う事があればどんな些細な事でも構いませんのでご相談ください。

診療対象の鳥

インコ・オウム目
セキセイインコ/オカメインコ/コザクラインコ/ボタンインコ/マルメリハ/サザナミインコ/ワカケホンセイインコ/オキナインコ/アキクサインコ/ホオミドリアカオウロコインコ/シロハラインコ/ゴシキセイガイインコ/アケボノインコ/キバタン/コミドリコンゴウインコなど、オウム科、インコ科、ヒインコ科の鳥種全般

フィンチ
ブンチョウ、ジュウシマツ、
キンカチョウ、カナリア、
コキンチョウなど

ソフトビル
キュウカンチョウ、
オオハシの仲間、
サイチョウの仲間など

ハト
カワラバト、ジュズカケバト、
ウスユキバトなど

猛禽類
タカ目、ハヤブサ目、
フクロウ目の鳥種全般

家畜類
ニワトリ、ウズラ、
アヒルなど

和鳥
メジロ、ウグイス、ホオジロ、
ヤマガラ、オオルリなど
※飼育許可証があるものに限ります。

その他の鳥種
記以外の鳥種でも可能な限り対応したいと考えております。まずはお電話にてご相談ください。
※野鳥の飼育は法律で禁じられています。野鳥の保護については「野鳥の保護について」をご覧ください。

来院時の注意

  • 必ずケージやキャリーに入れてお連れください。
  • 患鳥の様子をよく観察して温度調節をしてください。
  • 冬の来院時、又は鳥が羽を膨らませている時は、使い捨てカイロや湯たんぽなどで、ケージの外から保温してお連れください。夏の来院時は、暑がらないように工夫してお連れください。
    ※使い捨てカイロは酸素を消費するため、密封した空間内では使用しないでください。
  • 尿が多い場合は、尿検査をすることがあります。床に敷物を敷いている場合は、その上にラップを敷く、あるいは敷物などを取り去り、何も敷いていない状態でご来院ください。
  • 患鳥が濡れるといけないので、ケージ内にはなるべく水を入れないでお連れください。水を入れなければならない場合は、水がこぼれないように工夫してお連れください。
    ※アヒルなどの水禽類はこまめに水を与えながらご来院ください。
  • 複数羽お連れの場合は、別々のケージでお連れください。

来院前にご記入いただけるよう、問診票をご用意しました。
こちらからダウンロードしてください。

問診票PDFダウンロード

来院時の注意

毎日の健康チェック

鳥は病気を隠すことの多い動物です。日ごろから良く観察し、体調の変化を見逃さないようにしましょう。もし異常を見つけたときはすぐに動物病院に相談しましょう。
このページでは一般的な健康チェックのポイントを挙げましたので、参考にしてみてください。

体重の測定

鳥の健康管理の基本です。鳥は弱っていても食べているフリをすることがあるため、毎朝しっかり体重を測定して、変化がないことを確認しましょう。また、体重測定は発情時の体重増加や体腔内の腫瘤形成、腹水などの異常な体重増加の発見にもつながります。

食事量の測定

食事量を測定することで食欲の確認ができます。普段の食事量は把握しておくと良いでしょう。特に、ペレットへのきり替え、一人餌の練習、フォージングなどのトレーニング、ダイエット、体調不良などの時には毎日食事量を測定しましょう。

飲水量の測定

鳥は糞便と尿を一緒に排泄します。ですので、水を飲む量が増えると排泄物は水っぽくなります。普段と比べて便が緩いまたは尿量が多い場合は、飲水量を測定し、動物病院に相談しましょう。

温度と湿度の測定

愛鳥がどのくらいの温度・湿度であれば快適なのかを把握するようにしましょう。
鳥は寒いと羽を膨らませます(膨羽)。暑いと体を細くして翼を広げたり、垂れ下げたり、口で息をしたりします。体調不良時は低体温になりやすいので、いつもと同じ温度で膨羽している場合はすぐに動物病院に相談しましょう。

排泄物の状態

鳥の排泄物は健康状態を評価する上で非常に多くの情報を含んでいます。毎日必ずチェックしましょう。
鳥は糞便と尿を一緒に排泄します。また、鳥の尿は固形の尿酸と液状の水分尿からなります。愛鳥の正常な排泄物を把握しておきましょう。

詳しく見る

身体検査

鳥は羽毛に包まれているため、見た目だけでは体の変化に気づけないことも多いです。可能であれば愛鳥を触って異常がないか確認しましょう。腹部が大きく膨らんでいる、体表にできものがある、胸筋が減りやせているなどの変化を発見したらすぐに動物病院に相談しましょう。

様子の観察

寝てばかりいる、羽を膨らませている、足を挙げている、顔の羽毛が汚れている、羽毛の色や質が以前と違う、など異常な様子がないか毎日確認しましょう。
※詳しくは「こんな時は」参照。

野鳥の保護について

野鳥は自然界の生存競争の中で生きています。冷たいようですが、基本的に野生の鳥が傷ついたり病気にかかっていても、自然環境保全の観点から考えると人がみだりに手を出すべきではありません。
しかし、人の活動などが原因で衰弱している場合には保護対象となることがあります。傷病鳥獣の扱いは各自治体により異なりますので、詳しくはお住まいの市区町村にお問い合わせください。

一般的に以下の野鳥は保護対象とならないことが多いです。

大阪府北部および京都市の傷病鳥獣問い合わせ先
対象地域 お問い合わせ先
豊中市、池田市、吹田市、高槻市、茨木市、箕面市、摂津市、島本町、豊能町、能勢町 大阪府北部農と緑の総合事務所みどり環境課
TEL 072-627-1121
京都市 京都市動物園 野生鳥獣救護センター
TEL 075-771-4627